湯長谷の日記

佐々木蔵之介さんを推しています。蔵之介さんがかわいいとだけ書いてあるブログです。

麒麟がくる 最終回 本能寺の変 感想その4

ドラマの最終回1時間分でこんなに狂ったように日記を書き続けるとは思いませんでした。いや、私も、必ずしも時間が潤沢にあるというわけではないのですよ?それでも、何をしてもしなくても、起きている時間ずっと脳内で本能寺がリフレインするので…。王様の耳はロバの耳のお話みたいなもので、人には思いのたけを吐き出す穴が必要なのです。

麒麟がくる』最終回、日本の映像史上、最高にエモーショナルな本能寺の変!すみません、他に本能寺の変に該当する映像作品を見た鮮明な記憶があまりないので勝手に史上最高の称号を付与するのもどうかと思いますが。でもね、もうなんていうか、本当に最高なんですよ。

2人の演技がほんとに神がかっていて、好き、全部好き、一瞬一瞬が好き。忘れたくない。信長様がむくっと起きて、状況に直面し、頭の中で状況が飲み込めて、全集中していく過程の感情の高まり〜!

結局、十兵衛が最後まで一番自分にしっかり向かい合ってくれた人だったのだろうし、その十兵衛が忖度なしで自分に立ち向かってきたことにすごくわくわくしたのかなと思います。人生最初で最後の親友との殴り合いの喧嘩?

Twitterで見かけたある方のツイート(公式アカウント的なものでないツイートを勝手にここで引用するのもちょっと気が引けたので、もってこなかったのですが…。)にも書かれていて圧倒的同意だったのですが、2人の物語が鉄砲で始まり鉄砲で終わったことも、物語の美しい幕引きの仕方っていう感じで最高でした。

焼け跡での十兵衛様のお顔!憑き物が落ちたというか、優しいというか悲しいというか。私はあの「もう、よかろう」を一生覚えていると思う。こんなに心をしめつけられるシーンがこの世の中に存在するとは思わなかったよ!!

さらば、青春の光。自分の人生を賭して一緒に仕事をした人、夢を託した人、自分の人生そのものだった人を自分の手で殺すと、人はこんな顔になるのねと見せてもらいました。私の本能寺の変感想シリーズ第1回でも書いたのですが、本能寺が燃えた灰は信長様の遺灰であり、自分自身のそれでもあったのだなと思うのです。

十兵衛様が目を閉じた時、涙がつーっと流れるっていうパターンも可能性としてはあったのかなと思ったのですが、私はあえてあの目が少し潤んで…くらいの泣きを全力支持します!!美しい…!

本能寺の戦いが終わり、自分の分身を灰にし、それまでの人生に暴力的なまでに一区切りをつけた十兵衛様、太夫との会話の中で自分が麒麟を呼ぶって言ったことが、大きな転換点というか、次の物語の始まりって感じで、とてもよいです。これまで、麒麟を呼ぶ人を探す旅だったのが、ついに、自分が呼んでくるって宣言するのがすごくいい。

本能寺の変から3年たったシーンも、ずたぼろにされた視聴者(私)の心に大きな救いをもたらしてくれたよ!駒ちゃんが、十兵衛様が生きているという噂があると口にしたあたりから「えっ…そっち方面行く?」って動悸が高まったし、市の雑踏の中で十兵衛様似の人物を見かけたあたりから私も駒ちゃんの気持ちと完全シンクロで「全員邪魔!どいて!」「他人の空似でもいいから、一目お顔を!このまま見失うわけにはいかない!!」って、めちゃくちゃ高まってました。いやもうほんと、早麒麟オンエア時から自分の初見までネットを絶対見ないって心に決めていてよかった。あの最後のシーンに大きくドキドキさせられて、大きく大きく幸せな気持ちにさせてもらった!

未来を感じさせるスイートな救いのある幕引きだと、逆に落ち着かない気持ちになることが多い、精神の荒廃した私ですが、『麒麟がくる』は「明智十兵衛光秀が麒麟を連れてくる話」だからね、むしろ物語はここからです、このラストシーンまでいれてこその物語だ!

さあ、次はスピンオフ!!!NHK様、全力待機しております!!!!!