湯長谷の日記

佐々木蔵之介さんを推しています。蔵之介さんがかわいいとだけ書いてあるブログです。

あの日の日記(2020年8月9日)

結局、オンライン視聴チケットは買わないまま配信期間が終わってしまいました、プレミアムリーディング。蔵之介さんの久しぶりの舞台を繰り返して見たいとも思っていたし、他の俳優さんたちも見てみたいと思っていたのですが、不思議なものでのらりくらりと見ないままでした。自分の中に残っているあの日の思い出がもう少し薄くなったらまた見たくなると思うので、その際はぜひディスク販売もしくはWOWOW等での放映よろしくお願いいたします、関係者様各位。

推しの現場に馳せ参じるっていうのがそもそもものっすごく久しぶりの行動でした。蔵之介さんを推し始めてからすぐに熱に浮かされてチケットを買った『佐渡島他吉の生涯』が幻となってしまい、推す気持ちどころか普段の生活も立ち位置がよくわからないふわふわした感じが続いてしまっていた感じがします。思い返せばそれは数か月間の話だったし、ていうかすみません、そもそもまだ状況は完全に解決はしていないですね、まあともかく、なんだかとにかく鬱屈した毎日でした。そして一応気をつければ少しずつ以前から知っているような楽しみを楽しむ生活をしていけるかもみたいな状況になってきたころにこのプレミアムリーディングですよ!なんていうか、とにかく楽しみだったし、期待が膨らみすぎて相当浮ついていたように思います。そういう浮ついた時間、本当に楽しい。

前日は高まりすぎて情緒不安定になるし、当日は妙に早く目が覚めるし、どんだけかって感じでした。お昼ご飯はどうしよう、正直、何か食べたい気分にはなれないと思う…と思っていたけど、12時半開演だし、途中でおなかがなるのだけは避けたいと思って、移動途中に駅構内のパン屋さんのイートインコーナーで何やらむしゃむしゃ食べておきました。何やらっていうのは豆のパンとマフィンだったのですが、浮つきすぎていたのか、ふと気づくと、半分に割ったりするような配慮もなしに、ねずみのようにマフィンに鼻づらをつっこんで無心に食べていました。文字にして人様に読んでいただいても特に何の感興も呼ばないと思うのですが、これ自分としては「あー、今ぼーっとしてたんだなあ」と思って印象深かった思い出なので、日記として残しておきます。

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会場入り口では靴の消毒とかもあって、感染症対策厳重だなあ…なんだかSFの世界みたい…と思いながら入場しました。前述の通り、席が良すぎて落ち着かなくて、開演まで人の少ないロビーをうろちょろ不審者のように歩いたりしていました。

 

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「Re:」を楽しんで、そして「ひとりのふたり」。詳しいことは、別に書いた観劇日記をご笑覧いただければ幸甚でございますが、印象に残っている瞬間を単発で書き残しておくとすると、まずは蔵之介さんの「あ」。うまく伝わるかわからないのだけど、蔵之介さんが母音が「あ」の音を丁寧にはっきり発音する時の口の形と声が響く感じがすごく好きで、今回も何のセリフだったか覚えていないのだけど、ものすごく序盤、きっと発声して10秒以内のなんらかのセリフの中でその私の大好きな「あ」の口と声の響きがあって、その瞬間「私、今、佐々木蔵之介を見てる!」って鮮烈に思ったんです。細かすぎて伝わらない推しポイントかもしれないのですが、私にとってはものすごく鮮やかに残っている思い出です。

あとは、暗転したときの蔵之介さん。小池さんがセリフを言っている時にふと目をやった蔵之介さんの思い出も書いておきますね。だいたいはストーリーに沿って、しゃべっている方の俳優さんを自然に見やる感じで、あっち向いてこっち向いてというように観劇していたわけなのですが、ある時、流れが小池さんに移った後もなんとなく蔵之介さんを見続けてみようかなと思ったんです。その前までセリフを言い、役を演じていた蔵之介さんが椅子に座り、それに伴って蔵之介さんを照らしていたライトが落とされるような演出だったのですが、暗転と共に役の表情がふーっと消えた様子、手元の台本のほうに目をやりながら暗がりで座っている蔵之介さんがね、なんだろうもう、かっこいいとかいう言葉では表せないくらい素敵で、本当に素敵で、なんだか怖くなってしまいました。今思えばもっと長く見ていればよかったかもしれないけど、その時は、その一瞬だけでもう胸いっぱいになってしまったらしく、演じている小池さんのいる明るい世界のほうにあわてて顔を向けてしまいました。

他にもいろんな思い出があったかもしれないけれど、もうそれもだんだん薄れてきているのかもしれないです。絶対に忘れたくない思い出はしっかり日記につけておきました!