湯長谷の日記

佐々木蔵之介さんを推しています。蔵之介さんがかわいいとだけ書いてあるブログです。

映画『美しい星』の感想

蔵之介さんを推す旅は、前触れなしに現れるめちゃくちゃ面白い映画との出会いの連続でした…。


なんやこれ!!むっちゃくちゃに面白いぞ!!傑作か!!監督からキャストから、作った人たちみんな天才!!


『美しい星』、最初はどういう映画なんだろうと思っていたんです。概要を斜め読みしても意味がわからんし、でも原作は三島由紀夫なんだ…とか、謎な要素が多すぎて、とりあえず見るしかないなと思って手をつけました。いわゆるB級ゾンビ映画とかサメ映画みたいな感じで何か手仕事でもしながら見ていけばいいのかなあ(←失礼)と思いながら…。


そしたらねえ、開始5分で根拠のない確信を得てしまった。「この映画、やばい、絶対めっちゃ面白いと思う…!」最近は映画の見方もヘルシーなので、1時間でお開きにして2日間にわたって見ることが多いのですが、その時点でもう「今日は最後まで見てしまう可能性が高いな…」と覚悟を決めました。いいんだ、どうせ夜中に子供に起こされるし、もう睡眠不足も極まってるからここがどん底だ、これ以上お肌のコンディションも悪くなりようはない。


ストーリーは、私が書いてもほぼ意味不明だと思うのですが、ある日、火星人としての自覚を得た気象予報士の大杉(リリー・フランキー)が、地球の人々に地球が直面している危機について訴えかける、という話です。ちなみに息子が亀梨和也くんで水星人、娘が橋本愛ちゃんで金星人、奥さんは中嶋朋子さんで地球人です。蔵之介さんも水星関係者かな…。


みんなが異星人としての気づきを得てからの、考えや行動に少しずつ狂いが生じていく感じがすごくおもしろくて、しかもその3人(プラス奥さん)の変調のストーリーがうまいことつながりあってクライマックス(もしくはカタストロフィー?)に至る感じがもうお見事。


見ていて、いつもどこかで化かされている感じがするというか、どこまでがこの映画という虚構の中での真実の話なのか、どこまでが冗談なのか、私の映画読解力では判然としなくて「あれはなんだったんだ?」という気持ちにさせられるところも多かったのですが、それはさておき、この不思議な話をまとめきって1本の映画として成立させた力量たるや。


蔵之介さんも、あの不思議な役を演じるのが、なんかほんとすっごいうまいんですわ。文字通り「身動ぎせず」っていう感じ!体幹がしっかりしているのかしら。すっと立って全然ゆれないから、ほんとに人間じゃないっぽい。ていうか、1番最初に登場した時、車からさっと出てくるのですが、スタイルがいい!スーツがいい!顔がいい!!ってなりました。宇宙人を演じてもイケメンがすぎるって、なんなんだ、この人は。蔵之介さんが大杉さんの奥さんにやたらと顔が近くなる場面があるのですが、あー!近い!!私もマルチに手を出して、表彰式で蔵之介さんに近寄られたい!って思いました。半分うそです。


映画の幕引きは、家族の物語って感じで閉めたのですが、これが意外と自分のツボにはまってしまって、夜中にかなりホロホロしてしまいました…ははは…。私も人生折り返した中年だからね。原作はどんな終わり方なんでしょうね。


エンディングだけでなく、原作は全体的にどんな雰囲気なのかな、どんなストーリーなのかな、というのが今気になっているところです。自分時間がもう少し増えたら、原作を読もう。

 

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