湯長谷の日記

佐々木蔵之介さんを推しています。蔵之介さんがかわいいとだけ書いてあるブログです。

映画『夫婦フーフー日記』の感想

この作品を見る前、なんだか不安だったんです。どうしてかっていうとAmazonのレビューがすごく星が少ないから…。私はU-NEXTで見たのですが、そこでのレビューも妙に星が少ない…。私は一度見始めた作品をリタイアすることはかなり少なくて、最後まで責任をもって(?)見る派なのですが、愛する推しの作品を見ながら憮然として「乗りかかった舟だ!」とか言って見続けるなんてことしたくないんだけど…と心配していたのです。で、結論としては、全然問題なかったです!いい映画でした。なんだよ~、レビューめ。やっぱり自分の目で見て自分の気持ちで楽しむのが一番ね。

確かに、派手な作品ではないし、ストーリー的にものすごい奇跡が待ってるわけではないし、私の感想には「佐々木蔵之介」加点と「赤ちゃん」加点という偏愛に満ちた加点ポイントがあるわけなので、万人が星5をつけるとは思わないけど、私はとても好きでした。

作品としては、長年友達だった奥さんと結婚し、お子さんも授かったタイミングで奥さんのがんが発覚し…という旦那さんが書いた闘病ブログをもとにしたものです。闘病ブログ自体が書籍化されて出版されていて、この映画はそれに加えてさらにストーリーを膨らませて…っていう感じなのだと思います。

確かに前半の闘病ブログの書籍そのものをなぞった部分(書籍を読んでいないので完全に推測です、すみません)を見てるうちは「このまま、ほんわか&泣ける系で進むのか…まあ、かまわんぞ…それにしてもこの旦那さん役の蔵之介さんの表情、優しくてまじ眼福すぎ…」という気持ちだったのですが、映画の後半、出版化を周りの人たちに渋られたり、シングルファーザーとして仕事をする中でいろんな壁にぶつかって、みたいなあたり、とてもよかったです。特に、みんなに出版になんやかや言われた時の蔵之介さんの目が深淵を覗いていたっていうか、虚無を宿していたのがまた「この人のこういう表情好きよ…」みたいになってしまった。

奥さんとの二人の会話もとてもテンポよくて、二人のキャラクターや関係性が手に取るように見えてくる感じがとってもうまいと思いました。会話劇みたい。

それと、細かいけど、個人的ときめきポイントとしては、旦那さんがバスの中で文字を書くシーンなのだけど、私は映像作品の中で俳優さんが文字を書くのを見るのに背徳的などきどきを覚えるというか、そこだけ、演技ではなくて、俳優さんの個人的な人となりが出てそうで「いいのかしら…ウフフ…」みたいな気持ちになってしまう。蔵之介さんの字も(本人だよね??)きれいはきれいなんだけど、それよりも「なんか…真面目そう…!」とか思ってしまって、この字で学生時代勉強してきたり、いろいろしてきたのかと思うと、尊くて今日も合掌。俳優さんの文字について一番鮮やかに覚えているのは、だいぶ昔に見た『鍵泥棒のメソッド』で堺雅人さんと香川照之さんの文字がすごく対照的だったことです。あれはさすがに盛ってるか(文字で演技?)なんだったら別の人(文字の俳優??)に書いてもらってるかも。そのくらい、私の中では、物語の中のキャラクター造形に不可欠な手書き文字でした。

あと、赤ちゃんを抱っこ紐にいれて歩いてる蔵之介さんが尊すぎて天を仰いだよね…んんん~!!!!!サービスショット!!

ちなみに出てくるご夫妻、出会ったころはオザケンについて友人たちと議論してる感じとか、蔵書の好み的に、ああ…私よりちょっと年上だと思う…なんかいろいろラインナップが生々しいな…とか思ってしまいました。

 

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