佐々木酒造「聚楽第」のリミテッド・エディション！
まず、ことの発端をお話しますね。ピスタチオを買ったんです、惑星のほうではなく、普通のナッツのほうです。スーパーで買い物をしている際、自分のおやつをいろいろ物色していて、普段はアーモンドを買うことが多いのですが、今日はなぜか真っ正面からピスタチオと目があってしまって…。正直、佐々木蔵之介オタクとしては、ピスタチオっていう字面だけで合掌したくなるじゃないですか…。何かこう、創世記的な趣があるというか、もう宗教的な高みだと思うんです。うやうやしくカゴに放り込んで、ピッとお会計して帰ってまいりました。
夕方疲れてきた頃にこっそりピスタチオをつまんでいたら、ねちもちっとしたコクがいいなあと思って、これ、派手めのお酒にあうんじゃないかなと思って、ちょっとテンションあがりはじめたんです。その時点で手元にあったのが、平安四神ホワイト（特別純米）と、聚楽第…リミテッド・エディション！！！なんてこと！どちらが派手そうかなと思ったら、やっぱり聚楽第リミテッド・エディションじゃないですか…。リミテッド、リミテッドだからね。なんでもない日にあけていいのかな、という気もしたのですが、この味がいいねと私が思ったから今日の日付がピスタチオ記念日（めちゃくちゃ強引な替え歌）。いいことある日を待ってたら、永遠にいいお酒を開けられないなと思って、夜、いただくことにしました。
子供を寝せて、いろいろ雑用もすませて、いざキッチンドランカーのお時間がやってまいりました。聚楽第リミテッド・エディション…！！いやぁーー！やだーー！おいしいよーー！！！本当に美味しい。甘い。米のジュース。前回、平安四神レッドもすいすいいける米のジュースだと思いましたが、全然違う。私は聚楽第の系統のほうが好き。ふわーっと柔らかくて深い感じが。おいしすぎて語彙を失ったので、とにかく、おいしいとだけ書いておきます。ピスタチオ？知らないよ…また別の機会にあわせてみようかな…。何者もこのリミテッド・エディションを邪魔してはならぬ。
語彙を失った酔っ払いにこのおいしさを書き残しておく能力はもはや残っていないのだけど、印象としてはこのラベルのデザインみたいな感じ、イメージカラーは薄い紫、花を背負ってるお酒だわ…。こういうデザインって、デザイナーさんもお酒を召し上がってから仕上げるのかな？お酒の色自体も濃いように感じたのだけど、それは他のお酒と比較してないから、もしかして気のせいかも。あまりにおいしかったからそう感じたのかも。
きれいなボトル～！
これまで、聚楽第・西陣・平安四神をいくつか試してみたけど、私は聚楽第が好きなんだと思う。これから好きなお酒を探す旅を続けたとしても、きっと、基準が聚楽第で、それと比べてこのお酒はこんな感じ、これはこんな感じってなりそうな気がする。しばらく飲んでない時期が明けて久しぶりに飲んだお酒、日本酒経験値がめちゃくちゃ低いのにいただいたお酒が聚楽第で、私はその時「これがおいしい日本酒なんだな〜！」ってすごく思ったんです。私の中の日本酒の基準は聚楽第、そして、私の中のシェイクスピア世界の基準は蔵之介リチャード。相当偏った基準点だなって言われるかもしれないけど、こういうのは人に合わせたり、世間の平均を取ったりしなくていいんだよ、短い人生の中で全ての対象を吟味する頃なんてできないんだし、いい出会いができたものを大好きでいればいいんだと思うんです。自分が大好きだって深く思ったとこを原点にして、そこから座標平面を広げていけばいいんだと思ってる。じゃあ今日リミテッド・エディションをあけたのは、佐々木蔵之介『リチャード三世』という大好きな作品に出会えたからっていうことを理由にしてしまいますね。ピスタチオ記念日じゃなかったみたい。ここまで酔っ払いがお送りしました。
