シビウ国際演劇祭『リチャード三世』ストリーミング

はぁぁ…久々に蔵之介リチャード見ました…。
本当に見れるのかどうかずっと心配していたシビウ国際演劇祭のストリーミングで！
途中で切れちゃったり、通信状況が悪いからか、大画面にできなかったり、いろいろハプニングはありましたが、BS版とは違う日、違うカメラワークで見ることができて、本当に、本当によかったです。

私はこのお芝居をはじめてみたのが、そもそもBS版だったわけだけど、今回はそれとはまた違って、そこまで役者によってない、割とひきの画面が多い映像でした。同じような正面からとったカメラワーク、遠近感を変えて数種類って感じかな。そして、画面のはじっこに出てくる、ライブで何人見ているかっていう数字。そして、アーカイブを見ることもかなわないっぽいという、一期一会感。私の中ではこれらがあいまって、なけなしの観劇っぽさを醸しだせたのが、むしろ幸せでした。オンラインでも演劇祭は成立するんだわ！

意外な収穫（？）が、分散登校の余波で在宅だった子がかなり食いついていたこと。後半からだけど、ずっと一緒に見ていました。戴冠のシーンとか、エリザベスにエリザベスのことをたのむシーンとか、悪夢の中のバッキンガムとの最後の痴話喧嘩も、ぜーんぶ一緒に見てました。とんでもない家庭だな、おい。将来、シェイクスピア俳優にでもなるかしら？

あと、今回見ていてまた１つひらめいたのですが、前半、椅子をたくさん出してくるところが何回かあるけれど、あれは、王座との対比をつけて、全体的な構図を引き締めてくれるのになかなかいい道具だなと個人的に感じました。