FM世田谷「劇ナビ!」6月3日吉田鋼太郎さん その2
昨日のメモから引き続き、FM世田谷の『劇ナビ!』吉田鋼太郎さん回の記録。
吉田さん、いろいろ語りがやんちゃで、すごくいい!
こんなセリフも好き!
昔だったら、若い頃ってさ、血気盛んだからさ、自分のことしか考えてないから、いい役者いたらつぶしてやろうって思ってたけど、最近はちゃんといい役者いないかなって温かい目で見てる(笑)
このほかにも吉田さん、文字で抜き書きしたら、あっ、このご時世にどうかな…みたいなざっくばらんな語り口で、それがまたすごくかっこいいんだけど、それをやわらかくつつんで番組としてうまく成立させてくれている植本さんの手腕が最高で、聞いてると「うわー!植本さんみたいなママさんがいるお店で飲んで、いろいろ話聞いてほしい…!」ていう気持ちになってくる。
こういう語り口も大好き。
植本:蜷川さんの後に誰が2代目を継ぐんだろうってなった時に、学者さんタイプの方とかいるじゃない?そこで吉田鋼太郎って人をもってくるのが自然な流れというか、世間とか演劇界の人たちとか、みんな納得だったなって思って。
吉田:あ、よかった。
植本:一般の人はちょっとわからないじゃない。
吉田:まったくわからないだろうね。ジョン王なんてさ、なんだその雑な名前は、そんな名前の芝居ないよね、ジョン王。
雑って。ウケる。
他にも吉田さんの名言。
潤の変態芝居が見たかった(←中止になった『ジョン王』のブランシュ)
あと、この2人の会話。
吉田:稽古場っていうのは、意外と、俺、蜷川さんのオールメールシリーズ何本か出てるんだけど、男ばっかっていうのは潔くていいよ。余計なこと考えなくていいし(笑)
植本:あるある(笑)余計っていったら女優さんに失礼だけど。まあ、男と女が稽古場にいるっていうことは、化学変化が起こるから。
最近ってさ、こういう話するのもなんだかはばかられちゃうところあるじゃないですか。私自身はしばらく会社的なところに身を置いていないんだけど、私が社会人休んでいる間に、世の中はこの手の会話にすごく厳しくなったと思うんです。もちろん、話している相手、聞いている人を不快にさせないっていうのが、話すことの大前提ではあるんだけど、だから、世の中はいいほうに進んでいると言えると思うんだけど、でもまあなんていうか、いろんなところで話に規制をかけてしまうところがあるような気もするんです。だから、ていうと、なんか変だけど、この2人の会話に妙に癒される気分になったりもしました。