湯長谷の日記

佐々木蔵之介さんを推しています。蔵之介さんがかわいいとだけ書いてあるブログです。

『君子無朋』、そして、かぐや姫は月に帰るのか

ついに…ついに発表されました!『君子無朋』!!
もうあまり蒸し返してはいけないかもしれないけれど、タイトルに関してはとある新聞社さんが若干フライングしておりましたね。まさか去年のあのNHKの番組から着想を得た作品が出てくるとは思わなかった!タイトル、漢文風だなとは思っていたけど、本当に中国が舞台とは、まさかまさかです。

戯曲を書かれた阿部修英さん、戯曲は初めてって書かれてるし、Twitterのプロフィールを隅から隅まで読んでみても普段はテレビ番組を作ってらっしゃる方よね??

 

おもしろいね!!(ちなみに、私、藤田嗣治を愛しています…!!次回のTeam申の公演はフジタでお願いします…)一緒に中国行って、白酒飲みながら「雍正帝って面白いね〜」みたいな話になって、よし、これを舞台にしようと思って、テレビマンに戯曲を書いてもらうって、なんていうか、自由で楽しい!

私はファン歴浅くて、ちょうど2020年の初め頃、人畜無害に日常生活を送っていたら突然何の前触れもなく沼に落下してしまったわけなのですが、オタクになりたてのそんな時期にちょうど件の皇帝の番組がオンエアされて、「寒そう〜!」「楽しそう〜!」と思いながら見ていました。あの頃ちょうどコロナ時代が始まったわけだけど、タイミング的にあれが最後の海外ロケかな?とか、なんだったら、個人的にも最後の海外旅行だったんじゃないの??とか、いろいろ思いを馳せてしまいます。蔵之介さんの旅行好きもあいまってなのか、作品を作る時、その舞台になった「実際の土地」に行くことを大事にしていらっしゃる印象があります。今回はまずその土地に行って、そこから作品ができたという、順番としては逆といえば逆なのが、流れとしてまた趣深いです。いざ作品を作るとなって、じゃあもう一度中国行こう!というわけにはいかないとは思うのですが、あの寒そうな中国を一緒に回った仲間と、楽しかった旅を思い出しながら一緒に作った作品なのかなと勝手に想像しています!

 

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さて、ここから先は、完全に私の世迷いごとですが、ご了承くださいね…。3点リーダ多用します…湯長谷です…湯長谷です…(ヒロシです…風に…)

『君子無朋』のスケジュールが発表されたこともあり、今日は私の心の中のモヤモヤを書き出します…。最近、蔵之介さんの京都回帰が甚だしくないでしょうか…。ミヤコにはじまり、新・美の巨人たち科捜研の女、そして、京都でめいいっぱい上演する『君子無朋』。これはもう、明確な意思があって、「京都にいられる仕事」というものを取りにいっているのではないかと勝手に想像してしまうわけです…。なんだったらもう京都に帰ろうと思ってらっしゃるのでは…?

コロナ時代はいろいろな方面で人の考え方や行動を変えたと思うのですが、その変化の1つに「仕事でやれることはリモートでやっていい」ということがあると思っています。1つの場に集まって打ち合わせしないとだめとか、オンラインで挨拶など失礼千万みたいな考え方はだいぶなくなったと思っているし、世の中で共有されている「仕事の進め方の常識」みたいなものが変わっていけば、「普段いる場所」ももっと自由に選んでいいのではみたいな流れになるのもそうおかしなことではないというか。仕事の話だけでなく、友達と顔をつきあわせておしゃべりをすることも憚られる時代なのだから、「人との繋がり」と「自分の居場所」という要素を完全に切り離して考えて、純粋に「自分がいたい場所」にいるということを選択するのは、それが可能な人にとっては、ごく当たり前の行動だろうなあと思ったりします。ドラマや映画ではない、例えばこの間の偉人の番組みたいなものなら、オンラインで打ち合わせして、収録の時だけさっとNHKにくれば作れるのかなあとか想像したりもします。

別にコロナ時代がどうの、リモートがどうの、という話でもなく、蔵之介さんみたいに、日本中の誰もがその仕事を知っていて、自分の名前と体1つで仕事を呼べる人は、自分がいたい場所を自由に選べるんだと思う。人生の円熟期にそんな境地に至れる人が、この世にどれほどいることでしょうか!素敵…!ご実家のご家族にもすぐ会える場所になるべくいたいと思うのは当然のことだろうし。

しかし、ここで私の感情にまったくもって図々しい寂しさが巻き上がるのです。蔵之介さんが東京を拠点にして(そうなのだと勝手に思っていたのだけど)お仕事をされているのも、京都から蔵之介さんをお借りしているだけ、いつかはお返しすることになるとは思っていたわけですが、いざ、やっぱり京都がいいのかなと考え出すと、なぜか謎の寂しさが…!何この感情!私、東京代表とか都知事とかじゃないよね?私は東京の何なの??(一都民です。)感情が謎すぎる!

気持ちはさながら竹取物語の翁か媼、もしくは帝(恐れ多い)、私も富士の高嶺で焚き火でもしますかね…