FM世田谷「劇ナビ!」5月26日谷賢一さん その4
FM世田谷の「劇ナビ!」という番組で、植本純米さんと谷賢一さんがお話していた時のメモです。
前回メモしたのは、明治大学時代の『マクベス』の演出について。
そのあと、ご自分の劇団の立ち上げについて振り返り、これまでのいろいろなお仕事について語られていました。
植本:で、プルカレーテさんとの仕事のあとに見たのがKAATの『三文オペラ』。あれねえ、正直言うよ。あれ?プルさんの影響いっぱい受けたな!
谷:プルカレーテの影響、バシバシですね。
植本:他の人が見てどう思うかわかんないけど、俺は『リチャード三世』出てたから、どこがどうって詳しくは言えないんだけど、なんだろうこの手触りの似てる感じ。本人的にはどうなの?
谷:いやもう、良いところも悪いところも含めて、かなりプルさんの影響を受けまくったのは自覚ありありです。
植本:ああ、そうなんだ。
谷:1回出演者に悪い意味で言われたのが、谷さんは本当に演出の内容を説明してくれないって言って怒られたことがあって。でも僕はそれかなり意図してやってたんです。プルカレーテさんもどうしてこんな演出にしたのかとか、まったく説明しなかったじゃないですか。なぜここでこれが出てくるのかとかまったく説明しないで、次々と怪奇なアイディアをぼんぼん投入するみたいな、たぶんそれにあこがれてた…。理由も言わずに次こうしますみたいなことを投入するのがかっこいいと思っていたんだと思いますね。
植本:プルカレーテさんは、全然説明してくれないから、こっちとしても、プレイヤーとしても、うーん、なんかここで聞くのも野暮?みたいなのあったからね。それは今も継承されてるの?
谷:今もまだ残ってますね、癖としては。
怪奇って言ってる。いったいどんな現場だったんだろうね…!このラジオの対談を聞いて、ますますタイムマシンの開発を心待ちにする私がいるわ。ドラえもんがいて秘密道具をいろいろ借りれたら、タイムマシンで昔に戻り、姿を消して稽古の様子を見たいし、本番は通しで通いたい。
この後は、
・大きい劇場と小さい劇場について
・戯曲集『演劇』について
・福島とのかかわりと『福島三部作』について
・DULL-COLORED POPについて
みたいな話題が出ました。
まだまだ続きます…!