湯長谷の日記

佐々木蔵之介さんを推しています。蔵之介さんがかわいいとだけ書いてあるブログです。

2020年4月24日『カブキ・チューン』(ゲスト:佐々木蔵之介)スクリプト1

尾上:皆さん、こんにちは。歌舞伎俳優の尾上右近です。カブキ・チューン、今週も始まりました。この番組はインターネットラジオらじるらじる Radiko のアプリでもお聞きいただけます。ラジオがお近くにない時はぜひそちらでもお楽しみください。4月も後半と相成りました。新生活をお過ごしのみなさん少しは落ち着かれたでしょうか。何かとせわしない世の中ですけども十分皆さん健康にご注意ください。よろしくお願いいたします。さてですね、本日はゲストに俳優の佐々木蔵之介さんをお迎え致します。蔵之介さんは実は事務所の先輩でもいらっしゃるんですね。そして俳優の大先輩でもいらっしゃいますんで、まあ今日はほんとゆっくりお時間を頂いてお話をたっぷりと伺いたいと思います。それでは本日のオープニングチューンです。サイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」です。この曲、以前から僕も大好きな曲なんですけれども、実はこの曲、大ヒットしたのが佐々木蔵之介のお兄さんのご誕生なさった1968年なんです。いわば蔵之介のお兄さんにものすごくリンクする曲ということで今回選ばしていただきました。ということでお送りします。サイモン&ガーファンクルで「サウンド・オブ・サイレンス」。

 

 

 

尾上:それでは本日のお客様をご紹介いたします。俳優の佐々木蔵之介さんです。

佐々木:よろしくお願いしまーす!

尾上:よろしくお願いいたします。なんだかんだこうしてお話を伺うのは初めてなんで非常に緊張しております。

佐々木:パブリックでは初めてってことなんね。

尾上:そうですね。でも本当にちょこちょことしか、なかなかちゃんとお話を伺うとかっていう機会がなかったんで、こうしてラジオの時間を借りしてお話を伺います。

佐々木:なんでこんなにぎりこぶしこうやってんの、ラジオでは見えへんけど。

尾上:ほんとに緊張しているんですけれども、よろしくお願いいたします。

佐々木:よろしくお願いします。

尾上:佐々木蔵之介さんのプロフィールを改めてご紹介させていただきます。1968年、京都府にお生まれになりました。大学在学中に劇団惑星ピスタチオの旗揚げに参加。2000年、連続テレビ小説『オードリー』で一躍脚光を浴び、以後、2枚目から悪役までお勤めになる演技派として、テレビ映画舞台で幅広くご活躍中でいらっしゃいます。 NHK では、大河ドラマ風林火山』、連続テレビ小説ひよっこ』などに多数ご出演でいらっしゃいます。今年の大河ドラマ麒麟がくる』では後の豊臣秀吉となる木下藤吉郎役でご出演中でいらっしゃいます。ということで、テレビ映画舞台と本当にお忙しい蔵之介のお兄さんでございますけれども、大河ドラマでは何作目の今回ご出演になるんですか?

佐々木:これが2作目ですね。

尾上:ああ、そうなんすか。意外と。何年ぶりぐらいでなんでしょう。

佐々木:えー、何年ぶり?

尾上:『風林火山』ぶり?

佐々木:『風林火山』ぶり。

尾上:そうなんですね。

佐々木:この時に真田幸隆をやらしていただきまして、今回が木下藤吉郎ですね。

尾上:そうなんですね。久々の大河ドラマの撮影現場の雰囲気とかっていうのはいかがですか?

佐々木:なんか、その後にも色々時代劇をさせてもらったけど、やはり大河はちょっと違う気がして 。NHK はリハーサルがあるでしょ。

尾上:そうなんですか。経験がないんで。

佐々木:NHKのドラマはリハーサルがあって、朝ドラでもリハーサルがあるし、大河でもリハーサルがあるんだけど、なんか久々にリハーサルで、え、リハーサル何着ていったらいいんですか、ジャージですか、浴衣なんですかって。

尾上:立ち稽古みたいなことですか。

佐々木:立ち稽古…ちょっと本読みをして、そこに畳敷いて、大体こんな段取りでやりましょかみたいにリハーサル…

尾上:舞台と同じような感じなんですね。

佐々木:でもあんな作り込まないよ。だから、セットでどのように撮っていくかっていう感じのリハーサル。だからロケ部分はリハーサルはしない。

尾上:じゃあ、撮影とは別日に?

佐々木:別日にやる。だから僕もあんまりまだ出てなくて、こないだ初めてリハーサルいって、どうしようと思って、その日は初めて信長様と光秀様と3人がっていうシーンをこないだリハーサルして撮りました。

尾上:どんな雰囲気なんですか、それって。

佐々木:いやー、ねえ、初めて会うから。どうしようって。お二人はもう先、出てはったから。僕は後から来るから。でもまあ、下っ端から上がってくるから、ちょうどいいわって。どうしたらいいんですかね、リハーサルって、ていいながら。

尾上:へー!そんな感じなんだ、なるほど。
さてさてですね、このカブキ・チューンは音楽番組でもあるんですけども、蔵之介お兄さんも普段よく音楽をお聞きになると伺っているんですけれども、どんな音楽、お好きなんですか。

佐々木:僕、そんなに…今のやつを否定するけど…そんなに聞かないんだけど、大学入試の時にちょっと英語を勉強しようと思って、その時に片っ端からビートルズの曲の英文を覚えてったんです。図書館に行ってそこにある CD 聞いて、英語、とりあえずビートルズの全曲をとりあえず覚えた。音楽だからなんとなく耳に入れながら覚えて、これが英語のなんか足しになるかなと思ったけど、あんまり効果がなかったような気もするんだけど、でもその時に、片っ端からビートルズの曲を覚えて。

尾上:そうなんだ。でも、ビートルズの曲で何か思い出に残っている曲っていうのをちょっとおうかがいしたいのですけれども、最初どんな曲を…まずですね、蔵之介お兄さんのリクエスト曲と共にお送りしていくということでやっていきたいんですけれども。最初どんな曲をかけましょうか。

佐々木:あのね、ジョン・レノンの"Watching The Wheels"。

尾上:こちらは選曲理由は何かおありでしょうか。

佐々木:ビートルズの中でもジョン・レノンが好きで、なんか表現者として何か、自分は何もできないんだとか自分はダメなんだとか言うの平気で言える強さみたいな。 “Woman” って曲出しても、それはオノ・ヨーコに対してのメッセージだけど、それが普遍的なことにもなってしまうと言うか。なんか、すごい、僕には、僕みたいなちっさい人間にはできないけど、かっこいいなと思ってて。で、そんなかでも、”Watching the Wheels”っていうのは、しばらくずっと、彼が、もう4、5年かな、もう表に出ずにショーンを育ててて、そんな主婦のことをやってた時に、周りがお前何やってんの、おかしなったんちゃうかって、いやいや僕は全然こんなもんでい、こんなもんなんだよ、ずっと車輪が回ってるの見てるだけなんだよって普通に言えて歌えてしまう、そんな強さがかっこいいなと思って。

尾上:構えない強さみたいな、僕も感じてるんですけど。じゃあその素敵な曲を、蔵之介兄さん、曲ふりをお願いしてもよろしいでしょうか。

佐々木:はい、それでは、ジョン・レノンで"Watching The Wheels"。

 

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